ゼルダ無双 厄災の黙示録
今までの無双で最高傑作と言う話を聞いて久々に。無双って基本的に同じ事の繰り返しなのでクリアーする頃には作業感がMAXになってしまうんよね。
感想(ネタバレあり)
ゲームとしてのテンポが良い
ゼルダ本編は基本的に謎解き重視なのでそこまでテンポは求められていないのだが、こちらは無双と言う事もあって「いかに多くの敵を倒すか」に重点が置かれており、ゼルダ本編と比べるとかなりのテンポアップが図られている。
ダッシュできるのもその一つで、ゼルダ本編で速く移動するには馬に乗らなければならなかったが、こちらでは「馬に乗る」と言う行為を削ぎ落し、ボタン一つでダッシュできるようになっている。それもずっと。ゼルダのお約束に固執せず馬を削いだのはテンポアップを行うにあたりとても重要な要素だったと思う。
また、見た目にも格好良く体力もがっつり削れるカットシーン付きの必殺技も、演出が短くテンポを崩さないため、ガンガン使っていけるものとなっている。
使えるキャラクターが多い
ゼルダやインパ、四英傑と言ったメインのキャラクターはもちろんの事、ストーリー上味方となるキャラクターはほぼほぼ使える大盤振る舞い。そしてそれぞれに個性があって「違うのは見た目だけやーん」ってのが無いのも素晴らしい。任天堂が監修で入ってるから手抜きを許さんかったのかしら。
しっかりとしたストーリー展開
ブレスオブファイアの前日譚と言うだけあって、100年前に起きた出来事がしっかりと描かれており。むしろブレスオブファイアよりしっかり描いていたんじゃないかと思う程。そもそもゼルダってこちらから知ろうとしない限りは本当に最低限のストーリーしか語られないので、クリアーした後も「またガノンが悪さしたんか」位しか覚えてない事が多い。謎解きに重点を置いておりそのテンポを阻害しがちな要素を除外しているからなのかもしれないけど。
メインミッション毎に挿入されるムービーを一気見するとさながら一本の映画のようで、初めて記憶に残るゼルダのストーリーとなりました。
神獣操作はイマイチ
設定として神獣はドでかいから仕方ないのかもしれないけど、とにかく動きがもっさりしてて結構ストレスが溜まる。敵が豆粒みたいに小さいので一気に数百数千と倒しているのかもしれないけれど、そもそも相手が小さすぎるのとあちこちに散らばっているのもあって、爽快感はそれほどない。そもそも4体いる内の3体は地上戦なのでどれも似たような事しかできないんだな、これが。地上1、空中1で十分だったと思う。
後、豆粒のように小さい敵の攻撃が結構痛いと言うのも不満の一つ。痛い癖に四方八方から攻撃が飛んできて、こっちは図体がデカくて動きが遅いんだから避けるのにも限界があるっつーの。相手のも巨大兵器があって、そいつとやり合ってダメージを喰らうのであればまだ納得はできるのだが。
総評
ネットでの評価を見ているとやはり従来の無双シリーズと同じようにやればやる程マンネリ化していってしまうとの事でしたが、いやいや、100時間やっても全然飽きない。
キャラクターそれぞれに個性がある事とアクションの気持ち良さによるものとは思うが、この出来は正に無双の最高傑作と言っても過言では無いでしょう。
評価
★★★★
この世界線を救えたのは良かったけど、また分岐してまったよw