ゼノブレイド2 黄金の国イーラ
200時間以上遊んだゼノブレイド2の追加エピソード。手を付けるとまた他のゲームができなくなりそうと言う事で敢えてプレイしていなかったのだが、switchでゼノブレイドがリメイクされると言う事もあり、その前にプレイしておこうと。
感想(ネタバレあり)
本編の7章と8章の間に挟まれるはずだったストーリーだけあって、結末はわかっているものの、本編で描き切れなかった、そこに至るまでの過程が詳細に描かれており、大満足の内容でした。
ラウラとシンは本当に深い絆で結ばれていたんだなと。
お互い奥手な感じであるが故のもどかしさが、また良い。
と言うか、ラウラの生い立ちが中々に悲惨な環境で、switchで表現して良かったのか、と思えるほど。
まぁ、その背景があるからこそ、ラウラの優しさや真っ直ぐさが際立つんやけど。
それにしても結末がわかっていると言うのは、こんなにも切ないものなのかと。
100日後に死ぬワニがブームになる理由もわかる気がする。
本編では顔がわからなかったアデルも、準主役級としてしっかり活躍。
それにしても500年前のヒカリは、今以上に高飛車。
なんだけれども、意外に不器用だったりして、とても可愛い。
そして、徐々に人の心を理解していく様子を見ていると、暖かくなる。
終盤までのストーリー展開としては、決して平和とは言えない世の中で、懸命に生きている人々を描いた前向きなストーリー。
だが、メツとの最終決戦からは怒涛の展開に。
ある程度は覚悟していたが、これまで一緒に歩んできた仲間達が結構死ぬ。
彼らの喜怒哀楽を見てきているため、必要以上に心を抉られる。
幾ら最終決戦だからって、プレイヤーキャラが死ぬかね…ユーゴの側に転がったカグツチとワダツミのコアがあまりに悲しい。
ヒカリがホムラになった理由は本編で語られてたけど、実際にこうして見ると、より一層深みが増す。この時点では救いが無いけれど…。
最後の最後でラウラの生い立ちに関係あるこの人も登場。
ユーゴと言うタンク役がいないので、意外と強い。
ただまぁこちらも当然救いはなく、最後は蒸発してしまいます。
エンディングでは、ラウラ、シン、カスミがイーラの避難キャンプに辿り着いたのも束の間、アーケディアの軍隊が攻めてくるシーンも描かれており、本当に救われない。
マジでマルディーニはクソ of クソ。そらシンも人間に対してブチ切れるわな。
始めからわかっていた事であるが、黄金の国イーラに関しては、バッドエンド。
しかし、本編をプレイした人間であれば、ヒカリが見た未来は希望であり、500年後、一人の少年によって現実となる事を知っている。
それゆえ、ラウラやシンやカスミ、アデルやヒカリやミノチ、ユーゴやカグツチやワダツミの生きた証が、プレイした人々の心に留まり続けるのかもしれない。
総評
追加コンテンツとは思えない程のボリューム。
本編よりシステムが分かり易くなっており、ユーザビリティも○。
ラウラやシンが生きた証を追体験できるシナリオは、ファンであれば必ずプレイ
しておくべき。そしてクリア後に本編のムービーを見返す事で、改めて、この壮大な
絆の物語の虜となるであろう。
評価
★★★★★
総監督である高橋哲也氏に、感謝の意を込めて。