龍が如く 極
アクション要素の多いゲームが続いたので、コマンド式RPGやシミュレーションでもやろうかなとGEOに行ったものの、気になるゲームはまだお値段がそこそこしてて。
そんな中、この有名ゲームのリメイクされた1作目が2000円弱で売ってたので、始めるには良いかなと思い購入。
感想(ネタバレあり)
分かりやすいが薄めなストーリー
ストーリーは分かりやすく、それなりに面白いんやけど、唐突に新しい敵勢力が出てくるからそこで一歩引いてしまうと言うか。一章からのキャラクターだけでも十分にドラマが作れそうなのに「ヤクザ映画と言えば」な中国マフィアとか政界の大物などを詰め込むから、彼らの背景を描き切れていないところが惜しい。
まぁ次作出せるかわからない状況で、出し惜しみする訳にもいかないやろうから、仕方ないのかもしれないけど。
詰め込み過ぎなアクション
戦闘はアクションで、拳銃やドスと言ったならではの武器を使う事ができたり、スタイルを切り替える事でガラリと戦い方を変える事もできる。また、成長する事でスタイル毎の技を増やす事も。ただ、この「スタイル毎」と言うのが問題で、増えた技がどのスタイルで使えるかまでこちらは覚えてられないんですわ。そうでなくても、今まで使わなかったボタンの組み合わせが必要になったりするのに。
きっと、強い技とかあったんだろうけど、結局使ったのは×のスウェイと、□連打のコンボ、後は自転車やカンバンを振り回してただけでした。
詰め込み過ぎな遊び
モデルとなっているのが歌舞伎町だからって、バッティングセンターにダーツ、ビリヤード、ボーリング、カードバトルにUFOキャッチャー、丁半博打、ルーレット、ブラックジャック、麻雀…攻略サイト見たら20種類もあった。
いやいや、堀井雄二が「ユーザーは遊びの数だけやろうとするから、多過ぎると負担に感じる」ってレベル5の日野に言うてたやんけ!
一つ一つの出来は良いんだけど、どれもカットシーンが飛ばせないから、テンポが悪いんよね。
難易度EASY推奨
一応、中盤までNORMALでやってたけど、敵は固いわ良く避けられるわで、一戦一戦きっちり戦わないと結構しんどい。ただ、回復薬をがぶ飲みしたらある程度ゴリ押しで倒せる部分もあり、「これってただ面倒くさいだけなのでは…」と思ったが最後、EASYに変更していました。NORMALで嶋野倒したからもう良いやろw
難易度によって特に何かが変わる訳でもなく、何よりさくさく敵が倒せるので、気持ち良く進める事ができます。
スクショが撮れない
カットシーンはネタバレになるからスクショが撮れないのは仕方ないにしても、街中ですら取れないのはどうなのよ?スポンサー付いてるからあかんのかね?
ブロガー泣かせですわ、このゲーム。底辺ブログでそんなに誰も見てないから良いんやけどさ。
ってかGoogleで画像検索すると結構出てくるけど、これってPCでスクショ撮ってるんかね。
総評
一作目ゆえに粗削りな部分が多いのかもしれないけれど、15年前のゲームと考えると中々のものだと思います。なんだかんだでストーリーも気になって、一気に最後までプレイしたし。声優さん達の演技が素晴らしいのも◎
にしても、芸能人は無理矢理出す必要があるのかな?
渡哲也はそんなに違和感無かったけど、篠原は酷かったで…あれでOK出るなら誰でも大丈夫なんじゃないかってレベル。声優さんがプロである事を改めて思い知らされますw
評価
★★★
自分にとって不要な遊びは、バッサリと切って行こう。
Xenoblade Definitive Edition(ゼノブレイドDE)
Wiiで最も長い時間プレイしたゲームが、HD化+新規ストーリーを追加してリメイク。
以前も100時間以上やってコンテンツをほぼ全て楽しんだので、新規ストーリーのために買ったようなものだったのだが、結局また100時間以上プレイしてしまうって言う。
しかもまだ新規ストーリーはやってないのよ。
どうやら国内で30万本を越えて、世界だと132万本(2020/8/5現在)売れたようで、それだけの人達とこの経験を共有できるかと思うと、本当に嬉しい。
感想(ネタバレあり)
相変わらず格好良い演出
オープニングからいきなり敵と戦っており、まるで映画のような演出。
見た目こそアニメ調とは言え、おっさん達が一々格好良い。
昔、オープニングだけ何回も見直したけど、HD化になった事でより一層キャラの表情が豊かになり、今見ても何ら色あせる事の無いものとなっている。
唯一無二の世界観
巨神と機神と言うとてつもなく巨大な神がいて、そこに生命が存在していると言う世界観は、間違いなく唯一無二と言える。ゼノブレイド2も巨神獣と言う巨大な生命体の上に、人間達が住んでおり、両者が根底の部分で繋がっている事を想起させる。
そしてこの世界観も、グラフィックが進化した事で圧倒的な迫力となっており、より物語の世界へ引き込まれる事となる。
驚きの連続でありながら、をきっちりと纏め上げたストーリー
記憶を消してこのゲームをやり直したいと思えるのは、ストーリーが驚きの連続で、それでいて最終的に破綻する事無く、きっちりと纏め上げられているから。
ちなみに、ストーリーについての感想って、クリアーしてすぐじゃないと熱が足りずあまり書けないんですよ。ましてや今回2回目だからね。
それだけに、まだこのゲームをプレイしていない人が本当に羨ましい。
大量のクエストと収集要素
はっきり言って全てコンプリートした事で、100時間超えてしまったと言っても過言では無い位、クエストと収集要素はあります。
余程の物好きでも無い限り、正直、全部やらなくても良いと思う。
圧倒的にゼノブレイドが好きな自分でも、これらをコンプリートしようとして気持ち悪くなったので。
クエストはまぁストーリーもあるし、住人達のバックグラウンドを知る上でやる意味もあるけど、収集物を図鑑に登録するコレペディアはねぇ…せめて物々交換で全て賄えるようにして欲しかった。
総評
WiiからSwichへのグラフィックの進化は凄まじいものがあり、まるで新しいゲームをやっているかのよう。10年前のゲームですが、今やっても十分楽しめます。
また、感想には書ききれなかったけれど、戦闘システムもやり込み要素が多く、決して飽きる事の無いものになっています。
できるなら記憶を消してまっさらな状態でプレイしたい。
間違いなく歴代最高のRPGです。
評価
★★★★★
ゲームを愛する全ての方々に。
聖剣伝説3 TRIALS of MANA
発売した時に買おうか迷ってたのだが、「スーファミで一回やってるしなー、中古で買ったら良いか」等と思ってる間にゼノブレイドDEが発売されて。
「さぁゼノブレイドやるか」と思ってたら友人が貸してくれまして。
ゼノブレイドやり始めたら返すのがいつになるかわからんので、早速プレイ。
感想(ネタバレあり)
アクションは気持ち良い
リメイクとは言えやはりどこか古臭さを感じるものの、古き良きスクエニを彷彿とさせる。アクションはキビキビと動き、気持ち良い。
1周目、2周目は全ての敵を屠りましたよ。アンジェラ強すぎw
超進化したグラフィック
そしてリメイクになって最も進化したのはそのグラフィック。
って、まぁドット絵と比べるのもどうかと思うけど、イベントシーンは完全に別ゲー。スーファミでは表現しきれなかったキャラクター達の真の姿が今ここに!!
しかしこれキャラデザした人は確実にターゲットを絞りに来てるよね。
もちろん、私も言わずもがな、1周目はリース、2周目はアンジェラを選びましたよ。
尚、3周目はトロフィーの都合上、止む無くケヴィンに…強かったけどw
まあグラフィックは女性キャラだけでなく、全体的に中々頑張っており。
ドット絵では表現しきれなかった想いをこれでもかとぶつけてきてるかのような
力の入れ具合。
唐突感が拭えないストーリー
昔はゲームなんて子供がメインだったから仕方ない部分もあるとは言え、説明も多いしご都合主義な部分もあり、大人になった今では少しキツイ。
何より、終盤になって今まで敵だと思ってた勢力が、良くわからない理由で突然いなくなるのは本当に萎えた。
主人公が変わると、いなくなる敵勢力と残る敵勢力が変わるものの、結局は同じ流れだから、3周ともモヤモヤさせられる事に…。
3周目になんて△ボタン長押しによるイベントスキップを覚えた事で、ほぼ全てのイベントを飛ばしてしまった。同じ事を3回もやるなんてマジ時間の無駄遣いです。
総評
思う所はありつつも、50時間プレイしてトロフィーも全て取ってんだから楽しんでじゃねーかって言う。
でもストーリーが子供っぽい上に、ラスボスが3体もいたにも関わらず最終的にそれらを統べる真のラスボス的なのもいなかったので、中々に消化不良。
3周目とか雑魚から逃げまくって完全に作業と化してたからな。
アクションやシステム、キャラデザ(おっぱい)は良いんだから、もうちょっとストーリーを頑張って欲しかった。
評価
★★★
1周目に全てをぶつけろ!トロフィーにこだわりが無いならそれで十分(おっぱい)。
ゴーストリコンワイルドランズ
先にソロでクリアしてた友人に「4人でもできるので、皆でやりましょうよ」とお薦めされて購入。
最初の頃は友人4人でやってたけど、ブションを2人始末したところでいつの間にやら皆放置気味に…そして2年後、思い立ったようにプレイ再開。
感想(ネタバレあり)
放置してた友人達にもやんわりとゴーストリコンやるわーって言うたものの、華麗にスルーされたので、ソロでプレイ。
まぁこのゲームはソロでちまちまと収集物を集めるのが、世界観に浸り易くて良いかも。皆でやってるとどうしても話を先に進める事に比重が偏ってしまい、収集物の説明等を読み飛ばしがちに。こう言うのって、後から読もうと思っても読まないんよね。
ソロの場合、自分以外の3人はCPUが担当してくれるんだけど、こいつらがかなり強い。SYNCショットと言う機能でターゲットを指定すると、100%撃ち抜いてくれる。このおかげで基本的にはどのミッションもサクサクと進みました。
ただ、たまに異様に難易度の高いミッションがあり、大体そう言うのはスニーキングミッションなんだけれども、この時ばかりはSYNCショットが邪魔になる。
どうやら味方の銃声は大きいようで、大概それを聞かれて見つかるんよね。
いやいや、それなら味方の装備も変えさせてくれよと。
SYNCショットに頼らず自分でピストルを使いながら進んでいけば良いんだろうけど。
後、長い時間やってるとフリーズする事があるので、面倒くさいミッションの最後でフリーズとかされると、ほんともう…。
面倒くさいと言えば、ユニダッド絡みは敵が無限湧きするので、取り囲まれてハチの巣にされる事も。GTAVの警察もそうだったけど、無限湧きする仕様って必要かね?
総評
結局、ブションを全員倒して、収集物も全部集めたので、100時間前後やってたかも。
とにかくマップの作り込みが凄く、ボリビアシミュレーターと言っても過言ではない。大袈裟に言えば、車やヘリでボリビアを旅してるようなもの。
ストーリーも現実世界をベースとしているので受け入れ易く、何よりキングスレイヤーでいつでもストーリーを追いかける事ができるのは◎
特に麻薬組織だのなんだのと言う裏社会的なのが好きであれば、完璧です。
ブレイキング・バッドを観てからやるのもオススメ。
評価
★★★★
この芝居がお気に召したのなら、どうか拍手喝采を
ボウマン、アウト
風ノ旅ビト
各所で絶賛されているのは知っていたけど、中々やる機会なく。5月のフリープレイになってたので、ダウンロードしてみました。
感想(ネタバレあり)
ネタバレっつーかなんと言うか、そもそも文字が出て来ないからネタバレも何も無いって言う。
のっけからいきなり砂漠に放り出されて、どこに行ったら良いのか何をしたら良いのかもわからない。かろうじて遠目に見えているものがあるので、そこに向かってノロノロと歩いていく。
何と言う地味なゲーム…変わり映えしない景色の中をただ歩くだけとか意識高杉高杉君やろ。
で、遥か彼方の建物に到着すると、ジャンプできるようになるのだが、ずっと飛べる訳では無く、ある一定のルールがある。しかしそのルールに対する説明は無い。
まぁそこまでわかりにくいルールでは無いけど、プレイヤーの操作を縛るルールは説明しといた方が良くない?
とは言え歩みを進めていると、なるほどこれはちょっとした謎解きを含んだ面クリ型のゲームなんだと気付く。
そうこうしていると、いつの間にかキャラが二人に増えてる。側をちょろちょろしてるかと思えば、勝手に謎を解いたりしてやがる。何これAI?もしかして勝手にオンラインに繋がるタイプ?
もちろん説明は全く無く、エンディングで「ああ、オンラインに繋がってたんや」と理解する始末。数少ないゲーム性のある謎解きを勝手に解かれたら、一体何を楽しめば良いのだろうか…。
結局、うとうとしながらレバーを前に倒してたら、1時間強でクリアーしてしまったよ。大して何もする事無いんだもの。
総評
んー、こう言う意識高い系のゲームはやっぱり苦手。もちろん斬新なアイデアや、幻想的なグラフィックなど、素晴らしい部分もあるにはあるのだが、不親切な部分も多々あるため、人は選ぶと思います。
と言うか、このゲームを絶賛してる人って、絶賛しなければならない状態に陥ってない?「これを評価しておけば通」、みたいな感じでさ。
最近の至れり尽くせりのゲームに対するアンチテーゼだとしてもだ、もう少し分かり易く、快適にする事はできたんじゃないかな。
もちろんこの幻想的な世界観を好きな人は一定数いるとは思うけど、万人が素晴らしいと言うようなゲームではないでしょう。
あれや、村上春樹の小説を絶賛してるハルキニストみたいなもんやな。
まぁでも外国人はこう言う芸術的なの好きそうよなw
評価
★★
これゲームじゃなくて環境シミュレーター
十三騎兵防衛圏
ヴァニラウェアの新作って事で注目はしてたものの、まぁすぐに買う程では無いかと思ってたら、各所で絶賛の嵐で。一時期、売り切れが続出して生産が追い付かなかったとか。「オーディンスフィア」や「ドラゴンズクラウン」で評価を高めてきた会社がつい
に爆発したって言うのは、嬉しい限り。
で、いつもならここから「感想(ネタバレあり)」が始まるんですが、流石にこのゲームだけはネタバレ無しでプレイして頂きたいので、先に総評と評価を持ってきています。
総評
幾重にも張り巡らされた謎や伏線を、自身の手で紐解いていく事で、読まされていると言う感覚が無く、それぞれのキャラクターに深く感情移入ができるアドベンチャーパート。
戦略性と気持ち良さが両立されており、戦う事それ自体が楽しいシミュレーションパート。
それぞれがきちんと高いゲーム性を保っており、ともすればそれぞれのパートが一本のゲームとして発売できるレベルなんだから、そりゃ名作になりますわと。
プレイ時間は約60時間でしたが、一切中だるみする事なく、最後まで楽しめました。
ほんと、前回のイーラからこの十三騎兵と立て続けに名作をやってしまったから、次に何をやったら良いのか悩んでます…。
焼きそばパンの君、俺に教えてくれよー!
評価
★★★★★
文句のつけようが無い、完璧な作品。
「神谷盛治」氏をトップクリエイターに押し上げた作品と言われるだろう。
感想(ネタバレあり)
正直始める前は、13人もおったらあまり興味を持てないキャラも出てくるやろうなと思ってたけど、そんな自分を戒めてやりたい。
13人それぞれが独立して動いている訳ではなく、個々の話の中に他の人物も積極的に絡んでくる事もあってか、全員に感情移入してしまうと言う結果に。
特に緒方は評価が一番逆転したかなー。
ぱっと見、リーゼントの不良に興味なんぞもてないってw
ただこの緒方、惚れた女を守るために命を懸けると言う、まぁ漫画で良くあるタイプのキャラなんだけれども、必死さが伝わってきて憎めなくなるんだな、これが。
戦闘でも頼りになるしw
で、その惚れた女ってのが、これまた興味の無かった兎美。
口は悪いわ胸は無いわメガネかけてるわで、自分にとって興味を惹く要素が一つも無いって言うw
ただ、兎美は物語の根幹となる人物で、彼女を動かす事で話がどんどんと進んで行くため、常に目が離せなくなる。
そして兎美も戦闘で頼りになる一人だったりして、うまくできてるよ、ほんと。
ま、大人になったら出るとこも出て立派に成長するみたいなので、良かった良かった。
基本的にこのゲームの根底に流れているのは「愛」であり、ボーイミーツガールであったり、大人の恋愛や禁断の恋、親子愛なども描かれている。
そんな幾つもある愛の形で一番胸に響いたのは、やはり十郎と恵。
十郎のシナリオでは恵と絡む事が多いのだが、そっけなく扱われる恵を見ていると本当に切なくなってくる。もちろん十郎にも理由があってそうしているとはわかっているのだが、せっかく恵が作った料理を「作ってくれなんて言ってない」とか「学校で話しかけるな」と言うてるのを見てると、切なくなるってもんですよ。
しかし最後の最後でやっと結ばれる際には、それまでの辛い状況を見ているだけあって、思わず良かったなぁとホロリ。
尚、この後出撃する十郎は、正に主人公って感じで滅茶苦茶恰好良いですw
13人それぞれが魅力的であるが、中でも一番魅力的…と言うか面白かったのがこの方、比治山隆俊さん。
国家を護るために戦うと言う錦の御旗を掲げており、熱血漢、それでいて女性には奥手と言う戦時中の軍人さんとを体現されているような方ですが、とある事件で1985年に飛ばされた際に、焼きそばパンを口にします。
するとどうでしょう、頭の中が焼きそばパンだらけになってしまったではないかw
そして比治山さんは「無類の焼きそばパン好き」と言う属性に加えて、もう一つ「ゲイ疑惑」と言う属性を追加されてしまいます。
それにしても設定上は1944年に生まれた事になってるんだから、男に興味持ってて良いのかよと。時代的に厳しいんじゃないのと思いつつも、女装趣味の沖野から目が離せない比治山さんは最高っす。
とは言え、2188年では付き合ってた所を見ると、その時代ではもうゲイなんて隠すような事でも無いんですね。ってか、疑惑じゃなくてそのものでしたw
個々のキャラクターについて語りだすと、何文字あっても足りないレベルなので、この辺りで止めておくけれど、とにかくこの魅力的なキャラクター達が複雑に絡み合って、重厚なストーリーを紡ぎ出します。
いや本当に13人分のシナリオが矛盾なく描かれるってとんでも無い事ですよ。
そら完成まで6年もかかるわ。
ゼノブレイド2 黄金の国イーラ
200時間以上遊んだゼノブレイド2の追加エピソード。手を付けるとまた他のゲームができなくなりそうと言う事で敢えてプレイしていなかったのだが、switchでゼノブレイドがリメイクされると言う事もあり、その前にプレイしておこうと。
感想(ネタバレあり)
本編の7章と8章の間に挟まれるはずだったストーリーだけあって、結末はわかっているものの、本編で描き切れなかった、そこに至るまでの過程が詳細に描かれており、大満足の内容でした。
ラウラとシンは本当に深い絆で結ばれていたんだなと。
お互い奥手な感じであるが故のもどかしさが、また良い。
と言うか、ラウラの生い立ちが中々に悲惨な環境で、switchで表現して良かったのか、と思えるほど。
まぁ、その背景があるからこそ、ラウラの優しさや真っ直ぐさが際立つんやけど。
それにしても結末がわかっていると言うのは、こんなにも切ないものなのかと。
100日後に死ぬワニがブームになる理由もわかる気がする。
本編では顔がわからなかったアデルも、準主役級としてしっかり活躍。
それにしても500年前のヒカリは、今以上に高飛車。
なんだけれども、意外に不器用だったりして、とても可愛い。
そして、徐々に人の心を理解していく様子を見ていると、暖かくなる。
終盤までのストーリー展開としては、決して平和とは言えない世の中で、懸命に生きている人々を描いた前向きなストーリー。
だが、メツとの最終決戦からは怒涛の展開に。
ある程度は覚悟していたが、これまで一緒に歩んできた仲間達が結構死ぬ。
彼らの喜怒哀楽を見てきているため、必要以上に心を抉られる。
幾ら最終決戦だからって、プレイヤーキャラが死ぬかね…ユーゴの側に転がったカグツチとワダツミのコアがあまりに悲しい。
ヒカリがホムラになった理由は本編で語られてたけど、実際にこうして見ると、より一層深みが増す。この時点では救いが無いけれど…。
最後の最後でラウラの生い立ちに関係あるこの人も登場。
ユーゴと言うタンク役がいないので、意外と強い。
ただまぁこちらも当然救いはなく、最後は蒸発してしまいます。
エンディングでは、ラウラ、シン、カスミがイーラの避難キャンプに辿り着いたのも束の間、アーケディアの軍隊が攻めてくるシーンも描かれており、本当に救われない。
マジでマルディーニはクソ of クソ。そらシンも人間に対してブチ切れるわな。
始めからわかっていた事であるが、黄金の国イーラに関しては、バッドエンド。
しかし、本編をプレイした人間であれば、ヒカリが見た未来は希望であり、500年後、一人の少年によって現実となる事を知っている。
それゆえ、ラウラやシンやカスミ、アデルやヒカリやミノチ、ユーゴやカグツチやワダツミの生きた証が、プレイした人々の心に留まり続けるのかもしれない。
総評
追加コンテンツとは思えない程のボリューム。
本編よりシステムが分かり易くなっており、ユーザビリティも○。
ラウラやシンが生きた証を追体験できるシナリオは、ファンであれば必ずプレイ
しておくべき。そしてクリア後に本編のムービーを見返す事で、改めて、この壮大な
絆の物語の虜となるであろう。
評価
★★★★★
総監督である高橋哲也氏に、感謝の意を込めて。